はじめに
現在帝京大学 理工学部情報科学科 通信教育課程(記事内では帝京大学と呼びます)で学生をやっています。
卒業条件の一つに「総合基礎科目から16単位以上修得」というものがあるんですが、総合基礎科目は自分にとって面白そうな科目が少なくて*1、ここから16単位というのはなかなかキツいなと思っていました。
帝京大学は放送大学の単位互換協定締結校のうちの一つで「放送大学の特別聴講生として単位を修得すると最大10単位まで総合基礎科目として認定される」という制度があることを知ったのでこれを利用してみることにしました。
単位互換協定締結校 | 放送大学 - BSテレビ・ラジオで学ぶ通信制大学
*この記事は2021年12月に書いています。制度等変更があるかもしれないのでご注意ください。
履修した科目
放送大学で履修した科目は以下の通りです。
科目名 | 単位数 |
---|---|
初歩からの数学(' 18) | 2 |
データ構造とプログラミング(' 18) | 2 |
入門微分積分(' 16) | 2 |
入門線型代数(' 19) | 2 |
演習初歩からの数学(' 20) | 1 |
演習微分積分(' 19) | 1 |
この年度は帝京大学で履修する科目数が多く、自分の限界を超えてしまう可能性があったので復習に重点をおいて科目を選択しました。 もともとある程度分かっている科目だけを選択していれば、帝京大学で忙殺されて学習に時間が取れなくても試験だけは合格はできるだろうと考えたためです。
結果
全部合格でした。評価の意味は以下の通りです↓
各科目の感想
初歩からの数学(' 18)
自然数とは、整数とは、といったところから始まり、最後は簡単な微分積分で終わります。前提とする知識がほとんど必要なくて文字通り"初歩からの数学"でした。
データ構造とプログラミング(' 18)
配列、連結リスト、ヒープなどのデータ構造を学びます。一般的なレベルのプログラマーなら勉強せず試験だけ受けても余裕で合格できる内容です。
タイトルにプログラミングとありますが特定のプログラミング言語を学ぶようなことはなかったと記憶しています。
関数の極値を調べたり、物体の体積を求めたりします。帝京大学で履修した微分積分1と大差なく良い復習になりました。
入門線型代数(' 19)
行列式、基底の変換、固有値・固有ベクトル、対角化など。こちらも良い復習になりました。
演習初歩からの数学(' 20)
初歩からの数学(' 18)で学んだ範囲の問題を解いてオンラインで提出します。試験はありません。
入門微分積分(' 16)で学んだ範囲の問題を解いてオンラインで提出します。試験はありません。
全体的な感想
この年はcovid-19の影響もあって試験がオンラインになっていたり、放送大学でも色々イレギュラーがあったようです。
学生証も送られてきたんですが結局一度も使わずじまいで終わってしまい、放送大学の学生だと実感することはほとんどありませんでした。
まあ特別聴講生なのでコロナ禍でなくても実感が湧くことはなかったのかもしれませんが...。
という話は置いておいて全体的な感想ですが、基本的に放送大学が提供するコンテンツで学習が完結するように作られているようで、どの科目も学習が進めやすく好感を持ちました(僕が履修した科目がたまたまそうだっただけなのかもしれません)。
例えば課題(小テスト)などの問題は講義の動画を理解すれば解けるように作られていますし、
試験に至っては過去問まで公開されているので、時間を取って真面目に勉強すれば単位が取れるようになっているように感じました。
帝京大学と比較すると単位修得の難易度は若干低めだと思います。*2
今回履修できなかった科目に面白そうなものがたくさんあったので、もしかしたら放送大学にはこれから先またお世話になることがあるかもしれません。