TRACTION トラクション スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル を読んだ

先日、自分が作っているサービスを潜在ユーザーに使ってもらっていろいろとフィードバックをもらいました。

対応しているうちにだいぶ品質も上がってきたのでそろそろ集客を考えようと思い、タイトルの本を読みました。

数ある本からこれを選んだのは、けんすうさん( けんすう👀@アル (@kensuu) | Twitter

)がツイッターで何度かこの本を推していたのを憶えていたからです。

彼が勧めるビジネス書は大抵面白くて、別の記事で言及した「時間術大全」もけんすうさんが勧めていたのを目にしたのが手に取ったきっかけでした。

その本のおかげでツイッターアプリを削除し、けんすうさんのツイートも一切見なくなってしまったというのはなんとも皮肉な話ですが。

では本題に入ります

ざっくり内容

成功したいくつかのスタートアップの集客方法について調査した結果、大まかに19の方法(チャネル)にわけられることがわかったそうです。

この19個のチャネルはあとで列挙します。

以下のようなステップでトラクションを獲得していきます

  1. 19個のチャネルをすべてについて、ある程度具体的な活用方法を検討する。この時点では例え見込みがなさそうに思えても19個のチャネルすべてを検討することが重要。

  2. 期待できそうな順で優先順位をつける

  3. 期待できそうないくつかのチャネル複数に数万円程度の少額を投入して様子を見る(効果を計測する)

  4. 3のステップで良い結果を出すものがあればそこに一点集中で大きく(費用を)突っ込む。3のステップで良い結果を出すものがなければ最初のステップに戻る

※ちなみにこの本では顧客を得ることを「トラクションを獲得する」と表現しています。

ひとつのチャネルからある程度のトラクションを獲得すると次第に飽和状態になっていくので、頃合いを見て別のチャネルを探す必要があるとのことです。

例えば、初期段階で小さなコミュニティを頼って100人のユーザーを獲得できたとすればそれは重要なことでそのために投資することには意味がありますが、

ある程度成長して例えば1万人ユーザーを持つようになったら、そのときはもっと効率の良い有力なチャネルを探すべきで、当初は投資効率があまり良くなかったであろうバイラルやアドワーズ、TV広告などが考えられるかもしれません。

それらもいずれ飽和するのでそのときはまた別のチャネルをステップ1から検討します。

簡単に言うと以上です。

19のチャネル

名前だけ書いておきます。

感想

すごく簡単に内容を説明しましたが、実際は19のチャネルについて具体例つきで解説されていて、使いどころなんかも説明されています。

チャネルの効果を計測する方法やスプレッドシートでのまとめかたまで解説されていて、コトラーとかああいったものに比べるとかなり実践よりな印象でした。

集客についてまったくどうしていいかわからない、、みたいな状態はこの本のおかげで脱却できたと思うので、これから自分のプロダクトでトラクションを獲得するための戦略を練っていきます。

良い本でした。